民業圧迫
今朝のテレビでやっていた。「道の駅」による民業圧迫!
ガソリン税からの道路特定財源の流用のニュースが飛び火したのだが、公の機関が箱モノを作ることによって税金の無駄遣いするだけではなく、著しく侵害を受ける人たちがいるということをもっと知るべきだと思った。
天竜区にも道の駅はいくつかある。比較的競合するところが少ないように見えるが、やはり影響を受けていることであろう。わずか数百メートルのところに道の駅ができたら…。自動販売機を設置していた場合は極端に売り上げが落ちるだろうし、小さな物産店などあっというまにつぶれてしまうだろう。
多くの人には便利な施設である道の駅でさえも、公共により強制的に被害を受けているのである。公共施設として作る限り、より重たい税金をかけ公平性を保つべきではないだろうか。
体育館やプールなどのスポーツ施設もそうだ。
最近町中にスポーツクラブが乱立しているが、実際親会社の経営はどうかというと今にも潰れそうな所がちらほら…
原油高で温水プールの光熱費の高騰に悲鳴を上げている民間の施設をよそに、公共のプールは利用料が変わることも無い。
市民がどちらも使うかは一目瞭然だろう。かといって公共のプールの利用料を上げれば、利用者数が減るだろうが公共施設であるため新たに利用者を獲得しようとする努力はしないだろう。したらしたで民間はさらに困ることになるのだが…
公共のプールも利用者数が減れば赤字体質になり、税金がさらに投入される。
今導入されている、「指定管理者制度」をもっと工夫するべきだ。
指定管理者制度で管理を委託された民間企業はどんどん利益を追求し、あくまで民業圧迫とならないように公平な税金をかける。
そのバランスをとるのはものすごく難しいだろうが、作ってしまった箱モノを有効活用しつつ民業圧迫をしないためにはその着地点を探すしかない。
事態は複雑極まりなく、行政には真剣に考えてもらいたい。
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