トヨタリコール問題
トヨタ自動車の株価が下げ止まりません。アメリカで起きたアクセルペダルのリコール問題で700万台以上まで広がっています。リコール自体は大したことがないのでしょうが、問題はそこから波及してさまざまな風評被害をもたらしています。
そもそもアメリカではGMとクライスラーという3大メジャーのうち2社が倒産したばかりです。環境に対応できる車を作ってこなかったこれらの会社が悪いのですが、実際のところは誰かのせいにしたいようです。
そこで矛先が向かったのは世界一の販売を誇っていたトヨタです。トヨタがアメリカでのシェアを伸ばしたせいでGMとクライスラーが潰れた!そう考える人もアメリカ人の中にはかなり多いことでしょう。そこにきてこのリコール問題ですからここぞとばかりに攻撃を仕掛けてきます。
GMなどはトヨタ車から乗り換えた場合1000ドル(10万円弱)を支給するなんて汚いやり方も堂々と行われています。ひがみねたみとは恐ろしいものです…。実際に1月のトヨタのアメリカでの販売台数が大きく減少したため今日の株価の下落となっています。
また米議会でもトヨタの問題をまだ終わっていないなどと狙い撃ちしたコメントが出されするも大きく影響しています。米議会といえば最近日本のエコカー減税はアメリカ車を対象としてなくて不公平だ!なんて馬鹿げた発言をしていました。燃費が悪いから対象にならないだけなのによくもまあに堂々とそんなことが言えたもんだなと呆れてしまいました。そんなことだからGMやクライスラーが潰れたということにまだ気づかないのでしょうか。
このようにトヨタに対する姿勢はちょっと行き過ぎじゃないかという面も見られますが、株価はもう少し下げるかもしれません。ただ実力のある企業なので現時点でもまずまず割安ですが、これ以上大きく下げるようなことがあれば買っておきたいものです。狙い目としては外資が投げたときですかね…。
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