2010年06月10日

住宅ローンは本当に変動金利で良いのか?

最近同世代の友人たちが次々と家を新築していきます。だいたいは35年ローンという働ける間は返済し続けなければいけないローンを組んでいます。

少し前までは住宅ローンといえば固定金利が当たり前だったのですが最近ではほとんどの友人が変動金利を採用しています。この選択は本当に大丈夫なのでしょうか?

このご時世だから金利も当分あがらないだろうし…
3000万円借り入れた場合、1%の違いで利子払いが当初年間30万円も違う…

現時点ではそう考えるのは当たり前のことだと思います。しかしここ十数年金利が低いままだからといって数年後にあがらないという根拠はありません。

金利が低いのは国債の金利が低いからですが、今の状況をいつまで続けることができるでしょうか?国の借金残高は1000兆円に近づいています。ギリシアとちがって国内で消化しているので国債を保有しているような人の貯蓄残高も1000兆円に近づいているのですが…国内だけでいつまで国債を購入できるんでしょうね?

国民の持っている貯蓄残高1400兆円まででしょうか?
そんなのは関係ないのでしょうか?
無利子国債を発行してアメリカのようにお金をすり続けるのでしょうか?

経済にそこまで詳しくないのでその点はよく分からないのですが、今の状態が10年後まで続くとは思いません。少なくてもついに十年の間には何かしらの変化が訪れるはずです。それをはっきり言えないのは申し訳ありません…

今不景気だから金利が安いという訳ではないと思います。本当の不景気とは日本の産業が競争力を失い、資源価格が高騰し、高齢化により労働力が不足し需要もどんどん減っていった場合、今よりももっとひどい景気の後退が起きるのではないでしょうか。

そんなときに金利は決して今のままではないはずです。インフレが起きれば金利は確実に上がります。所得が増えるならば問題ないのですが、所得そのままで物価だけ上がる…ちょうど2年前のような状況がもっと酷くなった場合にどうなのでしょう。

国債は今のような価格では買い手がなくなり、金利は上がるでしょう。住宅ローン金利は変動にしていた場合、5%…もっとひどい場合には10%などという数字にもなりかねないのです。そうなってから固定金利に借り換えたって何の意味もありません。その時には固定金利はそれ以上の数値になっているのだから…。

そう考えると今ちょっとぐらい割高でも固定金利にしておくと安心ともいえるわけです。もちろん金利上昇なんていつ起こるか分かりませんけどね…ただ上がり始めてから固定に借り換えればいいやなんていうのは甘い考えです。どちらにするかは一生問題なので真剣に考えた方が良いです。

変動で借りた場合にも金利の動向には逐一注意を払っていた方が良いです。そのためには経済の流れを読む必要があるので少しは勉強してみましょう!


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