2009年07月09日
最後の円高 日本経済は円高では生き残れない
昨夜は為替相場が大きく動いて1ドル91円台を一時つけた。ここ最近ボックス相場が続いていただけについに下方に抜いた格好だ。しばらくエネルギーが溜まっていたのでここからはしばらく円高方向に進むだろう。
しかし、円高では日本は絶対にやっていけない。昨年からの経済の停滞により輸出関連品は大きな影響を受けた。直近では生産がやや持ち直しており安心しているかもしれないが、輸出関連企業は生産を海外に移す傾向を強めている。よって雇用は生産の回復ほど増えてはおらず、国内の求人は依然低いままである。
円高がこのまま進むようならばその傾向はさらに顕著になる。国民の所得は減り、内需拡大どころではない。
一次産業のにおいてもそうだ。お金だけは持っている日本人、自分たちで食糧を生産するより買ってきた方がはるかに安い。たとえばスーパーで鶏モモ肉の値段を見ると、海外産(ブラジルなど)は100グラム60~70円程度でも売られている。国産は100円を超える…地球の裏側からもってきてもなお海外産の方が安い。不安をあおって国内産を選ばせようと思っていても海外産の品質も年々上がってくる。日本の一次産業は価格競争で勝てるわけがない。
このようにほとんどの産業で円高はマイナスである。日本人の貯金がなくなった時点で円安方向に向かうのは自然の流れである。それがなかなか進まないのは日本がいかにこれまで世界をリードしてきたかということである。
アメリカの金融危機でドルに不安が集まり、ドル円が円高になるのは分かるが、ドルと連動している人民元と円の間で円高が進むのはどう考えてもおかしい。かたや年率10%成長、もう一方は-10%だというのに…
不自然な流れはいつか必ず自然な方向へと流れる。それが急激であればあるほど私たちが受ける被害は大きい。そうならないように少しずつ対策を取れればいいのだが…
少なくても10年後、20年後に今よりも円高になっているとは考えにくく、海外への投資を考えたほうがいいと思う。
しかし、円高では日本は絶対にやっていけない。昨年からの経済の停滞により輸出関連品は大きな影響を受けた。直近では生産がやや持ち直しており安心しているかもしれないが、輸出関連企業は生産を海外に移す傾向を強めている。よって雇用は生産の回復ほど増えてはおらず、国内の求人は依然低いままである。
円高がこのまま進むようならばその傾向はさらに顕著になる。国民の所得は減り、内需拡大どころではない。
一次産業のにおいてもそうだ。お金だけは持っている日本人、自分たちで食糧を生産するより買ってきた方がはるかに安い。たとえばスーパーで鶏モモ肉の値段を見ると、海外産(ブラジルなど)は100グラム60~70円程度でも売られている。国産は100円を超える…地球の裏側からもってきてもなお海外産の方が安い。不安をあおって国内産を選ばせようと思っていても海外産の品質も年々上がってくる。日本の一次産業は価格競争で勝てるわけがない。
このようにほとんどの産業で円高はマイナスである。日本人の貯金がなくなった時点で円安方向に向かうのは自然の流れである。それがなかなか進まないのは日本がいかにこれまで世界をリードしてきたかということである。
アメリカの金融危機でドルに不安が集まり、ドル円が円高になるのは分かるが、ドルと連動している人民元と円の間で円高が進むのはどう考えてもおかしい。かたや年率10%成長、もう一方は-10%だというのに…
不自然な流れはいつか必ず自然な方向へと流れる。それが急激であればあるほど私たちが受ける被害は大きい。そうならないように少しずつ対策を取れればいいのだが…
少なくても10年後、20年後に今よりも円高になっているとは考えにくく、海外への投資を考えたほうがいいと思う。
Posted by ハチ at 13:20
│株日記