2008年06月07日

あ~あ世界同時株安だなこりゃ~

昨年以来もう聞きあきた世界同時株安!という言葉。金曜日のアメリカの株の急落を見ると月曜日からまた悲惨な状態になるだろうな…

1番問題なのは原油価格の高騰。135ドルを記録した後、122ドルまで下がったものの木曜と金曜日一気に138ドルまではねあがってしまいました。

いろいろなことがもっともらしく言われていますが、間違いなく投機マネーが入っています。もともと需要がひっ迫しているとか勝手なニュースを流している元は金融関係者でしょう。

サブプライムローンで大損した欧米の金融機関が、商品価格を釣り上げて世界中の人間から搾取しているようなもんです!

株の上下は一般の人にとってそれほどの被害の実感はありませんが、商品価格をこのように投機で釣り上げてしまったら、直に人々の生活にかかわってきます。

いちばん弱いアフリカなどの貧困層から大きな被害を受け、これからどんどん暴動が広がってくることでしょう。日本なんかまだいい方です!

食料など人の命にかかわるものへの投資には、規制をかけるべきです。



来週からの動きを予想してみます。(素人ですが、プロだってほとんど当たらないから同じようなもんです。)

商品価格の急騰は世界的にインフレをもたらします。特に資源を持たない国、中国、インドの経済に大きな影響を与えるでしょう。インフレを抑えるために金利を上げるでしょうから、株価が大幅に下落します。

当然、新興国の需要急増によって原油価格が高騰しているわけで、本来なら大きく値を下げるべきですが、バブル状態にあるので逆に上昇する可能性があります。そうなった場合に世界中の株価がさらに下がり、混乱が広がります。10%を超えるインフレは当たり前で、20%を超えるところもたくさん出てくることでしょう。通貨の価値はインフレに耐えられる安定的な円やユーロに向かいキャリートレードの巻き戻しといっしょになって円高になるでしょう。円高になれば日本の株価はまた大きく下落します。

これは最悪なパターンを想定した場合ですが、カギを握っている人たちがどこまでこの動きを進めるかにかかっています。バブルを崩壊させたときのようにとことん売り込むのか、今後1カ月を底として商品への流れが止まり元の成長軌道に戻ってくるのか?誰にも予想はできません。

個人的には来月の洞爺湖サミットをきっかけに行き過ぎた流れが是正されることを望みますが、先日行われた食糧会合でも何も解決策が見いだされなかったことから、議長国、日本のリーダーシップのなさも考えると何も変わらない可能性もあります。


ちょっと大袈裟になってしまいましたが、個人的には1カ月以内に中国とインドの株がものすごい買いのチャンスになると思っています。長期的に成長することは間違いないので安くなった時には買いを入れたいところです。インフレが続けば貨幣価値が下がり株価が上がっていきますからね。(日本も同じです)

そもそも今回のこの流れはさっき言った通り、サブプライムで損をした欧米の金融機関が原油や食料などの商品を安値で買って値段を釣りあげ、高値を世界中の人々に売りつける。そして商品価格急騰によって急落した株価をまた安値で買って高く売ろうとしている。そう考えています。(素人が勝手に考えた意見ですが)


そんな勝手が許されていいのか?いいわけありません。

国家単位で対策を練り、押さえ込まないといけませんがそれぞれの国に利害があり、うまくいきません。日本もくだらないことばかり議論している場合ではないのですが大丈夫でしょうか?

政治や経済は生き物ですのでみんなが平等にという理想があったとしても、綺麗事だけでは片づかず賢く戦略的にならなければなりません。


長くなりました。ここまで読んでくれた人いたでしょうか?いないだろうな~。自分で考えたことだからあっているのかどうかもわからないし…こんな事いちいち考えなくても生きては行けますが、暇なので考えてみました。



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この記事へのコメント
こんにちは、はじめまして!

最後まで読ませていただきました。

理路整然としていて、とてもわかりやすい解説でした。
サブプライム問題と商品価格急騰の関連性は、なるほどと思いました。
このNYダウの下げ方、来週以降どうなるのか不安ですね。

ではでは、また。
Posted by てるてる182 at 2008年06月07日 11:55
ちゃんと読みましたよ!笑

とにかく、原油が問題ですよね。

アメリカがファンドに「監視体制を強める」とい発表で一時下がったかに見えましたが、上昇の勢いは増していくんだろうなぁ。

中国は北京オリンピックは単なる通過点でこれから更なる発展があります。
本土の市場は未発達なので、国が監視をしながら、面子をかけながら成長している段階だと思います。

中国株を5年前からやっていますが、最近入れ替えをして、環境問題、農業、IT関連にしました。

インドは投資信託ですが、またまた調整中ですね、インフレ感が強いためだと思いますが、中国以上に面白いと思っています。

ロシア、ブラジルの投資信託資源国のメリットがあると思います。

去年からタイ株もはじめましたが、小型、環境に良い車への規制緩和があり、トヨタがハイブリッドのタイでの生産、自動車各社が小型車の増産を発表しています。

石炭の重要ですし、天然ガスも豊富です。


ベトナムは見ないことにしています・・・・


世界の動きを見ることが出来て楽しい反面、冷や汗もかいています。笑


今回の記事大変勉強になりました。

勝手ながらお気に入りに入れさせていただきます。

これからも楽しみにしています。
Posted by ブレゲブレゲ at 2008年06月07日 12:05
追伸・NYのチャート、いやな感じです・・・・ね。
Posted by ブレゲブレゲ at 2008年06月07日 12:07
てるてる182さん>

ありがとうございます。(笑)
不安というよりは楽しみです。何も動きがないと考えること無いですから…
これで生活していたら気が気でないでしょうが!?

ブレゲさん>

丁寧なコメントありがとうございます。
幅広く投資されていますね。私は実は資金がないので見ているだけですけど…
投資信託で少し投資しています。

外国のこと特に新興国の情報はその国の言葉が読めない限りほとんど入っていませんが、
タイやベトナムなんてよく分かりますね。

お気に入り、大歓迎ですが特にテーマのないブログですのでどうでもいい記事も多いかと思います。
私の方も登録させていただきますね。

ニューヨークのチャート、一気に下振れましたね。
チャートはあんまり詳しくありませんが、日本のチャートもアイランドリバーサルですかこれは!?

まあでも、株価下がれば商品価格も下がってくるでしょう!(楽観)
Posted by ハチ at 2008年06月07日 19:37
ハチさん お久しぶりです
長文でしたが、なかなか読み応えありましたよ!
世界の投機マネーが原油、穀物市場へ、今は米国のサブプライムもあるから当然、利益がたやすく取れる市場にまわる・・・要は、儲かればいいのです世界の投機ファンドの連中は・・・投機、ばくちに情けはありませんからね
まだ、しばらくこの状態は落ち着かないと思いますよ。
米国も他国も自分達の国家利益しか考えられないから、何の解決策も見出せない、困ったものです
先日も、お偉い先生方の話を聞きましたが、相変わらず自己保身の言い訳と党利のみです。いつ選挙になるかですが、経済の建て直し(これが無いと株はあがってくれない)政策はとても期待できるものではない
本当にみんな東大でてるの?(失礼)・・・残念ですが先生方、国民・市民(市議さんは)に全く目が向いていませんね。
ところで、久しぶりに株も少しづつ仕込んでみようと思っていますが、どうなるでしょうか?日本も欧州も米国も香港も中国も随分痛い目にあったからね・・・みんなですね!(笑い)・・・ハチさん、皆さん、いいのがあったらまた、教えてくださいね!
Posted by 水窪 at 2008年06月07日 21:20
水窪さん>

しっかりとした理想を持って誰かのために行動していても、第三者からみれば何を勝手なことをやっているんだんてことはたくさんありますから難しいですね。本当に自分のためだけという場合もあるでしょうが、それもまた自然なことなのかもしれません。

昨日は環境をテーマにしたテレビ番組がたくさんやっていましたが、その中でエコロジー&エコノミー
いう言葉がありました。エコロジーだけではやはりみんなどこかボランティア感覚になってしまうので、エコノミーな仕組みを作るのがやはりいちばん近道になるのでしょう。

水窪から市街まで働きに出ている人たちは、1日の走行距離が百キロ以上なりますよね…リッター10キロで10リットル、ガソリンが200円になったらと思うと、1日2000円!?大変なことになりますね。早く何か解決策が出てきてもらいたいものです。
Posted by ハチ at 2008年06月09日 15:21

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あ~あ世界同時株安だなこりゃ~